Monday, May 20, 2013

ペラペラ話す鬼




昔々、あまり上手に話せない男の子がいました。

男の子は一人で遊ぶのがすきでした。他の人がいると、上手に話せませんでした。

ある日、お寺から家へ帰ってきている間に、林から鬼が現れました。

鬼が男の子をいじめたので、男の子は泣きたくなりました。

この鬼は大きい声でペラペラ、ペラペラ話しました。

男の子に「ペラペラ」と何か言いましたが、男の子は鬼が何と言っているか分かりませんでした。

毎日、男の子が家へ帰る時、鬼はこのことをしていました。 毎晩鬼は一人で男の子を待っていましたが、男の子の家の近くまで来ると、鬼は林に走って帰っていきました。



男の子はたくさん趣味がありました。物を作ったり、外で新しい場所を発見したりしました。趣味

実は最近、家の近くの川で男の子はカヌーを作ったところでした。だから、川へ出てカヌーに乗りました。

鬼は川が好きじゃないので、川で男の子をいじめることができませんでした。

彼はカヌーで川を進みました。 

スーイ、スーイ。

アヒルの家族が見えました。お母さんが一匹と子供が四匹いました。

「ガーガー」と聞こえました。
面白い
「おもしろいねぇ。アヒルのお母さんは上手に話している」と思いました。

「お母さん、すみません。どうやってそんなに上手に話せるんですか」と聞きました。

お母さんは「ええ、 私はいつも自信を持って話しですよ」と教えました。

男の子は今から同じようにすることに決めました。

次に彼はカヌーを降りて、 山に登りました。



山から「メーメー」という声が聞こえました。

男の子は山を見上げて、「だれですか」と聞きました。

年を取ったヤギで、山の中に住んでいるのです。

ヤギは「僕は全部のヤギ達に聞こえるように大きい声で話します」と言いました。

男の子は「そうですか。おヤギさんが大きい声で話す時、山にいる皆さんは聞こえます」と言いました。

それから、カヌーで家へ帰りました。



遠い所から「ワンワン」と聞こえました。男の子の犬の鳴き声でした。

鬼やどろぼうの声が聞こえるたびに、犬は「ワンワン」と鳴き ました。

男の子は「犬ちゃん、いつ、どうやって鳴けばいいか知っているんですか」と聞きました。

犬は「いつも音を聞いているんです。どんな音が聞こえるかによって、どんな鳴き方をするか決めます」と言いました。

男の子は犬にえさをあげて、家に入り、寝ることにしました。

ふとんの中にいる間、今日、習ったことを考えました。

アヒルさんの「自信」と

ヤギさんの「大きい声」と

犬ちゃんの「よく聞くこと」


次の日、お寺へ行かなければなりませんでした。

林に入ると、 鬼が現れました。

鬼はペラペラ話しました。

まず、男の子は鬼の話をよく聞いてみました。

「カヌー」「山」「行きたい」が 分かりました。

彼は大きい声で、自信を持って鬼に聞きました「鬼さん、あなたはカヌーで山に行きたいんですか」

鬼は「おねがいします。僕は泳げないから、川をわたることができないんです」と言いました。

「川の向こう側へ僕を連れて行っていただけませんか」

男の子は「いいですよ。よろこんで」と言って、鬼をカヌーに乗せてあげました。

鬼は男の子をいじめたいのではなく、男の子におねがいがあっただけでした。

それで、二人は友達になって、カヌーで川をわたりました。